5月10日は18:30から【民博夜話-子ども/おもちゃの博覧会を巡る-】の講演がありました。どんな講演だったのか、その内容をおすそ分けいたします。
■民博夜話って?
民博夜話は12月のスペシャル版を含めて年3回行っている、国立民族学博物館(通称:みんぱく)の特別展に合わせた講演会です。毎回、特別展を担当した民族学博物館の教授による展示についての解説等が行われます。
今回の民博の特別展は“子ども/おもちゃの博覧会”
懐かしのおもちゃがズラリと並んでいる様子がスライドショーでも紹介されました。(懐かしいと言っても、筆者は遊んだことのない年齢ですが…笑)
まず、展示会の展示構成について説明があったあと、それぞれのブース毎の解説を受けました。
今回の展示は明治以降のおもちゃがメインだそうですが、それでは明治以前のおもちゃはどんなものだったのか?と江戸時代のおもちゃについて解説や、
明治以降のおもちゃの特徴の説明を受けました。富国強兵の政策が進む、戦前のおもちゃのデザインは軍隊や軍艦が描かれることが多く、おもちゃを通して当時の社会的背景が見て取れます。
中には、今では考えられないようなおもちゃも沢山ありました。
また、レトロなおもちゃとしてよくテレビや雑誌で見るようなブリキの玩具ですが、 当時はかなり高価なものだったらしく、そればかり展示で取り上げて伝えてしまうと当時の暮らしのイメージが間違って捉えられる恐れがあると思い、展示の際には当時の庶民が実際にあそんだおもちゃも紹介することで、どちらか一方に偏らないよう配慮されているようです。
民博の特別展は5/28(火)まで開催しています。
近代日本やおもちゃに興味のある方は是非行ってみてくださいね。
【民族学博物館 特別展 子ども/おもちゃの博覧会】