民博楽座スペシャル

日本とブラジルを結んだ吹田の移民 -日本ブラジル友好交流130周年記念-
今年は日本とブラジルが外交関係を結んで130年、それを記念してルーラ大統領が来日され、秋篠宮佳子様がブラジル各地を訪問されました。民間レベルでのブラジル移住は1908年に開始され、1980年代以降は逆にブラジルの日系人が日本とブラジルを頻繁に往来するようになりました。そうした日本とブラジルの関係を吹田出身の一人の移民を通して考えてみたいと思います。第1部はドキュメンタリー作品「ブラジルから来たおじいちゃん」(栗原奈名子監督、2008)の上映、第2部は栗原監督とのトークセッションとなります。
【第1部】映画上映
「ブラジルから来たおじいちゃん」
UM SENHOR DO BRASIL visitando brasileiros no Japão
監督 栗原奈名子
Direção Nanako Kurihara
公式サイト: http://nanakokurihara.com/senhordobrasil/index.html
【第2部】対談
栗原奈名子(監督)
中牧弘允(国立民族学博物館 名誉教授)
●作品紹介
不況まっただ中の日本から、出稼ぎのつもりで単身ブラジルに渡って73年。言葉もわからない土地で、10回も職業を変え、破産の憂き目にもあった。だが、諦めずに努力した甲斐あって、今ではサンパウロで悠々自適の暮らしをしている。
しかし、紺野堅一さんは家にじっとしているご隠居さんではない。紺野さんは毎年、日本にやってくる。それは日本にデカセギに来ているブラジル人たちを訪ねるためだ。日本在住のブラジル人の数は現在31万人を超え、増加と滞在長期化傾向にある。彼らの姿が、出稼ぎのはずがブラジルに定住するはめになった自身の体験と重なる。彼らの将来はいったいどうなるのか。子供たちの教育の現状はどうか。若い世代の仕事の苦労話に耳を傾け、子供たちに勉強の様子を尋ねる。先生たちと懇談するため学校へも出かけていく。
この旅は彼自身の人生を振り返る旅でもあった。「大日本帝国臣民」として、それともブラジル人として人生を終わるのか。レイルパス片手に新幹線、ローカル線、バスと乗り継ぎ、自分の足で歩きながら考える。 うんと前からグローバルに生きてきたおじいちゃんのくれるアドバイスは?また、旅の末に、彼のたどり着いたアイデンティティとは?
日時|2025年12月14日(日) 14:00~16:00
定員|先着20名
費用|500円
会場|吹田歴史文化まちづくりセンター 浜屋敷
申込み|12月1日(月) 9:00より電話(06-4860-9731)または申込フォームから浜屋敷へ
〇チラシ

